Rootfor

旅館・ホテルのWebサイトは“最初の宿泊体験”──宿の世界観を伝えるデザイン戦略

Webは“最初の宿泊体験”──滞在前から始まるおもてなし

宿探しから期待に胸をふくらませ、ワクワクした体験はありませんか?
宿泊体験は、現地に到着する前から始まっています。

検索結果の中でふと目に留まるサムネイル、トップページの一枚の写真、スクロールするたびに流れる空気感──それらすべてが、宿の「第一印象」を形づくります。

つまり、Webサイトはおもてなしの入口であり、最初の“宿泊体験”です。
旅館やホテルが伝えたいのは、部屋の広さや料金だけではありません。
空間を包む静けさ、四季の食材を使った料理、部屋から見える美しい景色、
そして滞在中の時間の流れ。
そのすべてを、デジタルの中でどう表現するかが、これからのWeb制作の鍵になります。

世界観を伝えるデザイン設計──空間 × Web × 写真の一貫性

旅館やホテルのWebサイトで最も大切なのは、「世界観の統一」です。
実際の空間とWebサイトの印象にズレがあると、訪れた瞬間に違和感が生まれます。
私たちはまず、空間の質感・光・香り・音の「五感的要素」を整理し、
それをWeb上の要素――配色、書体、写真のトーン、動きのテンポ――へと翻訳します。

たとえば、木の温もりを基調とした宿なら、
余白を活かしたレイアウトとやわらかなグラデーションで「静けさ」を描く。
モダンなホテルであれば、直線的なラインと繊細なアニメーションで「洗練」を表現する。

Webサイトで世界観を再構築する。

写真、フォント、UIすべての要素を通して、ブランドの世界観を再構築します。

静流荘(鹿児島・霧島)」のWebサイトでは、“何もしない贅沢”“自然に抱かれる宿泊体験”をコンセプトに、滞在中の心が解かれていく感覚を表現しました。

光や川のせせらぎ、美しい原生林、湯気や時間の移ろいまで。
それらを一つのストーリーとして構成し、Web上でも“1泊2日の体験”が流れる設計にしています。

また、「しののめ荘(城崎温泉)」では、
千三百年の歴史を持つ湯治文化を現代の感性で再編集。
タイポグラフィと写真構成を通して、「城崎温泉」の王道ともいえる空気感を表現しました。

これらのWebサイトは、単なる情報発信ではなく、
宿の空気感と一体化したブランド体験のデザインです。

体験をデザインするということ──“滞在の余韻”をWebに宿す

旅館やホテルのWebサイトを設計するうえで大切なのは、
「滞在後の余韻」までを含めてデザインすること。
Webを見た瞬間に“行ってみたい”と思わせ、
滞在後に“また戻りたい”と感じさせる。

RootforのWeb制作は、情報設計ではなく「体験設計」です。
宿の記憶を呼び起こし、周辺環境を含めた宿泊の物語をそっと伝える。
それは、デザインというよりも“語り”に近い行為です。

Webサイトは、宿泊客との最初の接点であり、最後の印象を残す場所。
私たちはそこに、「時間軸」「光」「音」「おもてなし」をデザインします。

旅館やホテルのWebは、単なる集客ツールではなく、“体験の入口”なのです。

まとめ──Webを、体験の一部として設計する

Rootforは、空間デザイン・Web・写真・コピーライティングを一気通貫で設計することで、
「Webから始まる宿泊体験」をブランド全体のストーリーとして構築します。

お客様がスクロールするたびに感じる空気、クリックするたびに心が動く導線、
それらすべてが“宿の世界観”を伝える最初の瞬間です。

WORKS(旅館の制作実績)/城崎温泉 しののめ荘

WORKS(旅館の制作実績)/霧島もみじ谷 静流荘

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

About

初回のご相談・お見積もりは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせへ