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変わらないために変わり続ける

経営の世界では、「変化」と「成長」が不可分の関係にあると言われています。

 

しかし、それは単に新しいことを取り入れるだけではありません。

 

成長を続ける企業は、変わり続けることで変わらない「軸」を守り抜いているのです。

 

私たちがよく目にするのは、トレンドや技術革新に敏感に反応し、

 

新しいプロダクトやサービスを次々と打ち出す企業です。

 

これらの企業は、常に新しいことに挑戦し、変化を恐れない姿勢を示します。

 

しかし、その根底には、揺るがない信念や価値観が存在しています。

 

彼らが守り続けるもの、それが企業の「軸」とも言える部分です。

 

 

たとえば、贔屓にしている京都の老舗の和菓子店を思い浮かべると、

 

数百年にわたり続くこの店は、伝統的な製法を守りつつ、

 

時代のニーズに合わせた新しい商品を毎月のように開発しています。

 

表面上の変化は顕著かもしれませんが、その背後にある精神、

 

すなわち「お客様に最高の品質を提供する」という信念は一貫しています。

 

この信念こそが、長年にわたり愛され続ける理由です。

 

 

一方で、変わることを恐れて現状維持を選んでしまう企業も少なくありません。

 

彼らは、自分たちが築き上げたものを守りたいという気持ちから、変化に対して消極的になります。

 

しかし、これこそが最大のリスクです。

 

時代は常に変わり続けており、変わらない企業は次第に市場から取り残されてしまいます。

 

 

では、どうすれば「変わらないために変わり続ける」ことができるのでしょうか。

 

まずは、自社の軸となる理念やビジョンを明確にし、それを基にした変革を進めることです。

 

そのためには、市場の動向や顧客のニーズを的確に捉えつつ、

 

自社の強みを活かした戦略を練り上げる必要があります。

 

さらに重要なのは、社内のコミュニケーションです。社員一人ひとりが会社の価値観を理解し、

 

それを共有することで、全員が同じ方向に向かって進むことができます。

 

変化の波に乗るためには、全社的な協力が不可欠です。

 

最後に、変化を楽しむ心構えが求められます。変化は時に困難であり、失敗も伴いますが、

 

その過程で得られる学びや成長こそが、企業を次のステージへと導く原動力となります。

 

 

結局のところ、「変わらないために変わり続ける」とは、表面的な変化を追い求めるのではなく、

 

自社の本質を守り抜くための最も大切な手段なのです。

 

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、インテリアデザインの専門学校へ進学。
全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

デザイン事務所・広告制作会社・大手内装会社を経て、2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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