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書くこととアウトプット

アイデアを考えるとき、思考を整理したいときはどのような方法でアウトプットしていますか?

 

私はひたすらノートに書いて頭の中にある考えをはきだし、まとめていきます。

 

既に考えがまとまっている事をノートに書くのではなく、書きながら

 

次第に整理されていくイメージです。

 

 

この書くという行為が記憶の定着や思考の面でも非常に有効なことが、

 

様々な研究結果で出ているので簡単にご紹介したいと思います。

脳の仕組み

 

 

人間の脳の中では、感覚系学習(インプット)と運動系学習(アウトプット)を司る領域がつながっていません。

 

感覚系と運動系のコミュニケーションを円滑におこなうためにはアウトプットが欠かせません。

 

感覚系回路からインプットした情報を運動系回路を通して、一度外部に出力し、

 

再び感覚系回路で入力する行為を通して一連のサイクルが成立します。

 

つまり見る、読むなどで情報をインプットしても書く、話すなどのアウトプット(運動系)の

 

行為をしない限り、記憶が定着しにくく、自分の成果物として発揮できないということです。

絵や図を書くことでも記憶に残りやすくなる

 

書くというのはなにも文字だけというわけではありません。

 

自由度が高い「書く」という行為は絵や図を書くこともでき、文字を書くより記憶が定着しやすくなるそうです。

 

視覚的であればあるほど、認識されやすく思い出す可能性が高くなる。

 

これには「画像優位性効果」という心理効果が働いているからです。

 

五感による知覚の割合として約80%が視覚情報だということからも、

 

いかに視覚が重要であるかが分かります。

 

あることを説明して、72時間後にどれだけ覚えているかを調べる実験をしたところ

 

口頭で説明した場合=10%

 

絵や図を使いながら説明=65%

 

という結果が出たそうです。

 

絵や図などの視覚情報があるだけで、口頭で説明するよりも6倍以上記憶できるということですね。

 

かのスティーブ・ジョブズも、アイデアを出すためによく落書きをしていたという逸話があり、

 

いかに絵や図を使うことが大事なのかが分かります。

 

アップルの印象に残るプレゼンテーションでもたしかに写真や図をうまく使っている印象があり、

 

視覚の優位性を最大限に活かした手法はとても参考になります。

情報量とのバランス

 

かくいう私も日々の情報量に対してアウトプットとのバランスがとれていないと感じています。

 

インターネットの発達で人類の獲得情報量は爆発的に増えているそうです。

 

簡単に情報が手に入る時代だからこそ、日々の思考をノートにまとめていく、

 

そんなアナログな時間を大切にしたいと思った今日この頃です。

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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