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割烹・和食店の店舗デザインのポイント

【割烹店の魅力を引き立てるデザインポイント】

 

 

和食文化が広く認知され、国内外でその魅力が再評価される中、

 

割烹店や和食店の店舗デザインは、その成功において非常に重要な要素となっています。

 

日本の伝統を尊重しながらも、現代のニーズに合わせた店舗デザインは、顧客の満足度を高め

 

リピーターを増やす鍵です。本記事では、割烹店や和食店の店舗デザインにおける重要なポイン

 

トについて弊社の制作実績も交えながら探っていきます。

 

1. 和の美学を反映した内装

 

和食店のデザインにおいて、まず考慮すべきは「和の美学」です。

 

自然素材を用いたインテリアや、シンプルでモダンな洗練されたデザインは、

 

訪れる人々に落ち着きと癒し、そして非日常感も提供します。

 

木材や竹、紙などの自然素材を活用することで、日本の伝統的な美しさを表現しつつ、

 

環境にも優しい店舗作りが可能です。

 

特に割烹店では、カウンター席が重要な役割を果たします。

 

料理人が目の前で料理を仕上げる様子を楽しめるカウンターは、お客様との距離を縮め、

 

料理のライブ感を演出します。カウンター周りのデザインには特にこだわり、

 

カウンターの素材や照明、座席の配置にも配慮することで、より一層の満足感を提供できます。

 

お客様がゆっくり食事を楽しめるように、それぞれのパーソナルスペースや視線に配慮した、

 

スペースの設計も重要です。

 

 

 

 

 

 

 

2. 照明の工夫

 

照明は店舗の雰囲気を左右する重要な要素です。

 

割烹店や和食店では、温かみのある柔らかな光を使うことで、

 

落ち着いた雰囲気を演出できます。

 

特に、間接照明を活用すると、空間全体に陰影を作り出し、奥行き感を与えることができます。

 

また、料理を美しく見せるための照明も重要です。

 

料理の色彩を引き立てるために、食卓周りには少し明るめの照明を設置することをお勧めしま

 

す。料理が最も美しく見える光の角度や強さを考慮し、細部までこだわった照明計画を立てるこ

 

とが大切です。

 

 

3. 色彩と素材の調和

 

割烹店や和食店のデザインにおいて、色彩の選び方も重要です。

 

伝統的な和の色である「和色」を基調にすることで、店舗全体に統一感を持たせることができま

 

す。和色とは、例えば朱色、藍色、緑青など、日本の自然や季節を感じさせる

 

色合いのことです。

 

素材との調和も重要なポイントです。木材や石、和紙など、自然素材を多用することで、

 

店舗に温かみと落ち着きを与えることができます。

 

これらの素材は、それぞれ独自の質感や風合いを持ち、店内のどこに配置するかによって異なる

 

印象を与えます。例えば、入口には風情ある石畳を敷き、店内には木の温もりを感じられる床材

 

を選ぶなど、細部にまで配慮することが求められます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4. 音の演出

 

視覚だけでなく、聴覚もデザインに取り入れることで、より豊かな体験を提供できます。

 

割烹店や和食店では、心地よい和の音色を取り入れることで、非日常感を演出することができま

 

す。例えば、店内に流れる琴や尺八の音楽、または流水の音などが挙げられます。

 

音の演出は、静けさを大切にする日本の文化とも深く関わっています。

 

適度な音量で流れるBGMや、自然の音を再現した音響設計は、訪れるお客様にリラックスした

 

ひとときを提供します。また、音の反響を考慮し、壁や天井に吸音材を使用することで、

 

快適な音環境を作り出すことも重要です。

 

 

5. 季節感を大切にする

 

日本の四季を感じられる店舗デザインは、和食店にとって大きな魅力となります。

 

季節ごとの飾りつけやメニューの変化に合わせて、店内のデザインも調整することで、

 

お客様に常に新しい発見を提供できます。

 

例えば季節ごとの活け花で季節感を演出します。こうした店内の細やかなしつらえや工夫は、

 

訪れるたびに新しい体験を提供し、顧客満足度を高める要因となります。

 

 

 

 

 

6. 機能性と美観の両立

 

最後に、店舗デザインにおいて機能性と美観の両立が重要です。

 

美しいだけではなく、使いやすいデザインが求められます。

 

特に厨房やサービス動線においては、スタッフが効率的に動ける設計が必要です。

 

また客席から見せたくない備品などは、手元を隠すカウンターの設計や美観的にも配慮した

 

収納などで機能性との両立を求めることが重要です。

 

お客様の視点からも、快適に過ごせる空間作りが重要です。

 

席の配置やテーブルの高さ、椅子の座り心地など、細部にまでこだわることで、お客様の満足度

 

を高めることができます。特に割烹店では、料理を提供する際の演出も含めてデザインを考える

 

ことで、一体感のある空間を作り出すことができます。

 

 

まとめ

 

割烹店や和食店の店舗デザインは、単なる装飾だけでなく、日本の伝統や美学を反映し、

 

訪れる人々に特別な体験を提供するものです。

 

自然素材の活用や照明の工夫、季節感を取り入れた装飾、音の演出など、細部にまでこだわる

 

ことで、他店とは一線を画す魅力的な店舗を作り上げることができます。

 

和の美学を大切にしつつ、現代のニーズにも対応した店舗デザインを目指しましょう。

 

 

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福島県喜多方市【雰雰】 

 

 

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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