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アドレスホッパーと創造性

アドレスホッパーと創造性
01/ 05アドレスホッパーとは?

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先日テレビの特集でアドレスホッパーを偶然知りました。
みなさんは「アドレスホッパー」という造語をご存知でしょうか?

アドレスホッパーとは?

調べて概要をまとめてみました。

ホッパー(hopper)とは「同じような場所を次々に移動する人」(プログレッシブ英和中辞典)。
アドレス(address)は住所や居所のこと。つまりアドレスホッパーとは、家を持たないで暮らしている人を意味する和製英語です。
家を持たないという意味ではホームレス(homeless)も該当しますが、
アドレスホッパーは公園や地下道などに住みついている浮浪者ではありません。「アドレスホッピング」という居住スタイルは、「固定の住居を持たずに転々とする超多拠点生活」と定義されています。サマリーポケット(1箱250円から預けられる収納サービス)や定額制の多拠点住み放題サービス(ADDress)などの
シェアリングサービスの普及もあって多拠点生活のハードルが低くなってきていると感じます。

93度の引っ越し

この多拠点生活を江戸時代に実践していた人がいました。
それが江戸時代に一世を風靡した絵師、葛飾北斎です(1760-1849年)。

冨嶽三十六景』や『北斎漫画』を代表とする浮世絵師で、
遙か海を超えゴッホやゴーギャンら絵画の巨匠にも多大な影響を与えています。この葛飾北斎ですが、90年の生涯で93度の引っ越しをしたことでも有名です。
単純計算で1年以上、同じところに住んでいないことになります。引っ越しの主な理由のひとつが、画業に追われ家事をする暇がなく、
今でいうゴミ屋敷になると掃除をするのではなく別の家に移っていたのだといいます。
まさに画狂というべき生活ぶりです。北斎は生涯で3万点の作品を描いたと言われています。
画風も一つに固執せず常に新しい技法に挑み続け、亡くなる直前まで創作意欲は枯れなかったようです。
これだけの創作意欲を保つために常に新しい環境を求めて意識的に引っ越ししていたのも理由のひとつではないでしょうか。
見る景色を変え、様々な人々に出会うことで過去の形に固執せず新鮮な気持ちで制作に取り組めたと思います。「想像力は移動距離に比例する」とは良く聞く言葉ですが、
葛飾北斎はまさにそれを実践していたのだと感じます。モノに固執する必要がない生活が可能になった現在で、
多拠点生活を実践し、その中からどんな新しいビジネスやサービスが生まれていくのか楽しみです。

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