小さな店舗をデザインするポイント
店舗を開業するにあたって、都市部では特に立地や予算の制約で
小さなお店を構える方も多くいらっしゃいます。
小さい店舗を運営しているオーナーにとって、限られたスペースを最大限に活用し、
広く見せることは重要な課題です。
スペースの制約があるからといって、デメリットだけでなく
デザインや設計の工夫次第で長所として活かすこともできます。
この記事では、弊社の店舗事例とともにデザインのポイントを紹介していきますので、
店舗開業の参考になれば幸いです。
まず小さな店舗のメリットですが、下記のポイントがあげられます。
ランニングコストをおさえることができる
店舗の規模が小さいほど、家賃や水道光熱費、人件費などの費用も少なくて済むので
ランニングコストを抑えることができます。
売り上げに関係なく、常に発生するコストのため、ランニングコストをおさえることで
安定した経営を目指しやすくなります。
お店の世界観を打ち出しやすい
小さな店舗では、スペースが限られているためオーナーやブランドの
世界観を色濃く反映することが比較的容易です。
また、お客様とのコミュニケーションがしやすくニーズも汲み取りやすいため、
固定客や常連客が増えやすいというメリットもあります。
小さなお店のデザインのポイント
小さなお店のデザインはいくつかのポイントがありますので、
各項目ごとに詳しく説明していきます。
明るい色彩計画
色彩は空間の印象を大きく左右します。
小さな店舗を広く見せるためには、明るい色を基調とした配色が効果的です。
白やパステルカラーなどの明るい色は光を反射し、空間を広く感じさせます。
また、壁や天井だけでなく、家具やインテリアのカラーも統一感を持たせることで、
視覚的な広がりを演出することができます。
鏡の活用
鏡は視覚的に空間を広く見せるために有効です。
大きな鏡を効果的に配置することで、反射による奥行きを生み出し、
店舗全体が広く見える効果があります。
特に、対面する壁に鏡を設置すると、視覚的に倍の広さを感じさせることができます。
照明の工夫
適切な照明も空間を広く見せるためには欠かせません。
自然光を最大限に取り入れることが理想ですが、それが難しい場合は、
明るくて柔らかい照明を使用しましょう。
間接照明やスポットライトを活用することで、陰影をコントロールし、
空間に奥行きと広がりを持たせることができます。
垂直面を活用し空間を立体的に考える
限られた床面積を補うために、垂直方向を有効に活用することもポイントです。
壁面を活用した収納やディスプレイ棚を設置することで、
床のスペースを圧迫せずに収納力を高めることができます。
これにより、視覚的な余裕が生まれ、店舗全体が広く感じられます。
統一感のあるデザイン
デザインに統一感を持たせることで、視覚的な猥雑性を避け、
スッキリとした印象を与えることができます。
テーマカラーや素材を統一し、一貫性のあるデザインを心掛けることで、
全体的な広がりを感じさせることができます。
視線の誘導
視線の誘導も空間を広く見せるための重要なポイントです。
視線が自然に奥へと導かれるデザインを意識することで、
奥行き感を演出できます。例えば、床に斜めのラインやストライプの模様を施すことで、
視線が奥に向かいやすくなります。
また、棚やディスプレイを配置する際も、高低差をつけたり、
奥行き感のある配置を心がけることで、空間に広がりが生まれます。
まとめ
今回の記事では小さなお店をデザインするポイントについて解説していきました。
小さい・狭いお店というとデメリットばかり思い浮かびますが、
いくつかのポイントをおさえることで小規模ならではのメリットを活かすことができます。
Rootforではこれまで、6坪の飲食店やオフィスなどスペースが限られた
店舗なども多く手掛けてきました。
お店づくりの知識や経験を活かし、店舗開業に向けてのアドバイスも
おこなっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。
日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。
アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。
幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。
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