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“らしさ”を形にする。ブランド設計に欠かせない4つの視点

はじめに:「らしさ」は偶然ではなく、設計されるもの

ブランドにおける「らしさ」とは、一貫性のある世界観や価値観のこと。
お客様が「なんとなくいい」と感じるブランドには、必ず“らしさ”という見えない軸が存在します。

では、その“らしさ”をどうやって設計し、空間やデザインに落とし込んでいくのか?

Rootforでは、ブランド構築の初期段階でこの問いに真剣に向き合い、
「らしさ」を形にするための4つの視点を重視しています。

この記事では、Rootforが実際のプロジェクトでも活用している「ブランド設計のための4つの視点」をご紹介します。

1. 「想い」の抽出──なぜこの事業をするのか?

まず必要なのは、事業者自身の“根っこ”を見つけることです。
事業を始めたきっかけ、初めてのお客様とのエピソード、忘れられない出来事など──。

私たちはヒアリングを通じて、その人にしかない価値観や原体験を丁寧に言葉にしていきます。

ブランドとは、単なるビジネスモデルではなく、「人の想い」から生まれるものです。

この“想いの抽出”ができていないまま空間設計やロゴ制作に入ってしまうと、表面的なデザインに終始してしまい、「らしさ」が伝わりません。

2. 「価値」の再定義──誰に何を届けるのか?

“らしさ”の輪郭を明確にするためには、「自分たちが提供している本当の価値」を再定義する必要があります。

たとえば──


このように、「目に見えるモノ」だけでなく、「目に見えない価値」まで整理しておくことで、言葉・ロゴ・空間・導線など、あらゆる要素に一貫性が生まれます。

3. 「世界観」の設計──五感で感じるストーリーをつくる

ブランドの“らしさ”を印象づけるには、五感に働きかける設計が不可欠です。


Rootforでは、言語・ビジュアル・空間までを含めて、トータルで「世界観」を設計します。
それにより、初めて訪れたお客様が「なんかいい」と感じる“無意識の好感”が生まれます。

4. 「らしさ」の持続可能性──スタッフ・お客様にとっての共通言語

最後の視点は、“らしさ”を一過性で終わらせないための設計です。
どれだけ魅力的な空間やコンセプトでも、スタッフが理解できず、お客様に浸透しなければ意味がありません。

そこで重要になるのが、言語化とマニュアル化

たとえば、

などを整理しておくことで、ブランドの一貫性が社内外で共有され、持続可能な“らしさ”に育っていきます。

まとめ:「“らしさ”は偶然ではなく、戦略的に育てるもの」

“らしさ”は感覚的なものではありません。
それは、事業者の想いを言葉にし、価値を再定義し、空間や表現に落とし込み、運用を通じて定着させていく、戦略的な設計の結果です。

Rootforでは、単なる「店舗設計」や「デザイン」の枠にとどまらず、クライアントの“らしさ”が育ち続ける仕組みづくりまでを一貫して伴走しています。


“想い”を、“価値”に変えたいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたのブランドの「背骨」を、私たちと一緒に言語化し、形にしていきましょう。

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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