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違和感を大切に

違和感を大切に

 

普段の仕事や生活の中でふと違和感を感じることがあります。

それは「なんかしっくりこないな」とか「なんかおかしいな」などその時々や感じる対象によってニュアンスもまちまちです。

真っ白なノートについた微細な黒いシミのような、気づくか気づかないかのようなごくごく小さな違和感、、

気づかなければスムーズに物事が進行し、心穏やかに過ごせたかもしれません。

忙しいから気づかないふりをしようと自分に言い訳することもできますが、私はこの違和感というものになるべく正直でいたいと考えています。

 

 

デザインをうみだす過程で、違和感に気づくことはアウトプットのクォリティーをあげる素晴らしい道標になります。

それは「しっくりこない」という違和感にひっしに向き合うことで、最初はうまく言語化できない小さいレベルでのデザインの破綻や

各デザインの関係性がうまく繋がっていないなどに気づくことができるからです。

これらは左脳で考えるロジカルな思考ではなく、右脳的な直感で感じる部分かもしれません。

そして「なぜしっくりこないか」という違和感の理由に気づき言語化できた時には、おおむね解決の糸口が見えている状態です。

 

 

イメージ通りのアウトプットができたデザインをいったん頭からきれいさっぱり忘れて他の作業に取り掛かる。

そして翌日や数日後に改めて見返すと小さな違和感に気づくことがあります。

少し寝かせる過程をデザインの熟成と勝手に名付けていますが、時間をおくことで作り手としての視点ではなく、

より客観的かつ冷静にデザインを見つめることができるので大切な工程として取り入れています。

 

 

違和感に向き合い、対象になる「モノ」や「コト」を向上させていくことは多くのエネルギーを使いますが、

なにかを生み出すひとにとっては必要な考え方だと思います。

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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