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書評「だれかに話したくなる小さな会社」

今回は「だれかに話したくなる小さな会社」という書籍をご紹介します。
わたしは事業を立ち上げた後にこの本に出会い読みましたが、
これから会社や店舗などの事業をを立ち上げる方、また現在会社を経営されている方にもとてもおすすめの1冊です。

著者は小さな会社のブランド戦略を手がけている方です。
経営規模は大きくないけれど多くのファンをもち顧客も自社の社員も、
みんな笑顔にする、そんな会社やお店の具体例が多く紹介されています。

それでは印象に残った箇所を簡単にご紹介したいと思います。

流行り廃りに左右されない経営をしていくために、一つできることがあるとしたら、
それは会社を地域や業界における「ブランドと呼べるような存在」にする工夫をし、
会社自体にファンを増やしていくことです。(P48)

潜在顧客の間で「〇〇向けの〇〇を売っている会社といえば?」という話になったときに、
あなたの会社の名前が、その会話の中で挙がってくるか否かは、ビジネスの結果に大きく影響します。
それがどんなに小さなカテゴリーの話であっても、仮にあなたの会社が、その世界で一番ならば、
あなたの会社はそのカテゴリーにおけるリーディングカンパニーとしてお客様の間で記憶されることでしょう。(P76)

わたしは競合他者がひしめくなかで現在の事業を立ち上げる際に、
どうすれば生き残り、結果を出していけるだろうと悩み抜いた末に上記と同じ結論にいたりました。
自分のこれまでの経験を100%生かし、「飲食店のトータルサポート」というカテゴリーで勝負しようと。
もちろんお客様の間口をせばめることにより仕事を獲得するチャンスを失うのではないか?
という恐怖は常にありました。
それでも限られたリソースや時間を「飲食店」という分野に限ることで、自らの経験値をより高めたい。
結果的にはそれがお客様の為になると考えています。

また本書では、「ブランドづくりはリピーターづくり」
「自社のファンを生むためにできる最も簡単なことは、あなた自信が、
今の仕事を心から楽しむことです」と述べています。

好きこそ物の上手なれということわざがありますが、
仕事は人生の約1/3の時間を占めるので好きなこと、得意なことで、
お客様を喜ばせることができるというのはとても幸せなことです。

文章も読みやすく、イラストも多いので感覚的にも理解しやすい内容です。
これから事業を立ち上げる方、現在事業を経営されている方にもおすすめの一冊です。

投稿者プロフィール

高野 峻太朗
高野 峻太朗
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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