2024/10/13

経年美化の魅力〜時を重ねる価値〜

私たちが日常的に目にする多くのものは、時間と共に劣化していくというイメージがあります。

しかし、一部の素材やデザインは、時間が経つにつれてその美しさや価値が増していく。

これを「経年美化」と呼びます。経年美化は、単なる経年劣化とは違い、

時間とともに味わいと愛着が湧いてきます。

経年美化とは、時間の経過によって物が劣化するのではなく、むしろ味わいや、

美しさが増すことを意味します。

例えば、無垢材の床は使い続けるうちに独特の光沢が生まれ、

真鍮や銅といった金属は酸化することで深みのある色合いに変化していきます。

こうした素材の持つ自然な変化は、時間を経て初めて現れる魅力の一部です。

店舗デザインにおいても、経年美化を意識した素材選びや設計は、空間に深い価値をもたらします。

使い込むほどに風合いが増し、経年の過程で独自の個性を生み出すことで、

年月とともに、新たな発見を感じられる空間へと変化することができるのです。

経年美化の魅力を最大限に引き出すデザイン

経年美化をデザインに取り入れる際には、選ぶ素材や仕上げがポイントとなります。

例えば、木材や革といった自然素材は、使い込むほどに風合いが増し、

その物と共に過ごしてきた時間の記憶を刻みます。

鉄や銅などの金属も、錆や酸化による独特な変化が現れ、アンティーク感が漂う。

こうした自然の変化を、私たちは「味」として楽しむことができるのです。

逆に、過度に加工された素材や人工的な素材は、

時間の経過と共にその魅力が失われやすいので注意が必要です。

また、経年美化を意識したデザインは、時が経つほどに「味わい深さ」を感じさせます。

だからこそ、今だけの美しさにとらわれず、長い目で見たデザインを提案することが、

私たちRootforの強みでもあります。

経年美化のデザインは、単なる美しさ以上に、その場所で過ごした時間や、

空間への愛着と思い出を刻み込むものです。

年を重ねた家具や空間には、そこでの出来事や人々の思いが積み重なり、独特の風合いが生まれます。

その「物語」が、訪れる人々を魅了し、長く愛され続ける理由となるのです。

私たちRootforは、経年美化を取り入れたデザインを通して、ただの空間作りではなく、

「時間と共に成長する」価値を提供します。

ぜひ、長く愛される空間作りを一緒に進めていきましょう。

高野峻太朗: ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。

日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。

アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。

幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。

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