コンセプトから導き出す店舗デザイン
店舗コンセプトの必要性について
店舗コンセプトとは、簡潔にいうと「どのようなお店にするか」ということです。
頭の中に漠然とあるイメージをより具体的に、
お店の軸になるものを明確にしていくことで商品、接客、内装、
プロモーションまで一貫性を持たせることができ、お店づくりのアイディアも出しやすくなります。
例えば、「一人でも入りやすい、居心地のいいカフェ」というコンセプトを決めると、
内装デザインや雰囲気に合った家具を配置するなど、具体的な提案が出しやすくなります。
もしやりたい店舗に合ったイメージを想像するのが難しい場合は、イメージに近い形態の
店舗写真や雰囲気の画像、どのような色を基調としたいか、
自分はどんなものが好きなのかを細かいことでもデザイン会社に伝えることが大切です。
店舗の強みを活かせるようなコンセプト設定ができると、
店舗に対するイメージが定着しやすくなり、
リピートにも繋がりやすくなります。
そこで、最低限必要な項目を整理するために5W1Hのフレームワークに沿って考えていきます。
店舗コンセプトの考え方〈5W1H 〉
①WHAT/何を売るのか
どのようなメニュー、商品、サービスを提供するのかによっても店舗の設計は変化します。
カフェや飲食店であれば、お店の看板メニューになるもの、
その商品のビジュアル(見た目)やテイスト(味)などを
具体的に考えていきましょう。
②WHO/誰に向けて
店舗のターゲットを明確にします。
男女、年齢層、ライフスタイルなど、店舗設計にも大きく影響する要素になります。
さらにどのようなグループで利用するのかというところまでも考えることが大切になります。
例えば個人ならカウンター席を多くとったり、ファミリーであればテーブル席や個室、
団体であれば座敷や大広間など。
③WHERE/どこで売るのか
店舗の場所は、ターゲットの客層に合わせたエリアを選べると良いでしょう。
ターゲットが決まっていない場合はその他の要素から、どういったエリアや、
物件がよいのかを想定していきましょう。
店舗ビジネスでは重要な要素のひとつになります。
④WHEN/いつ利用するのか
ターゲットのライフスタイルなどから、お店の営業時間、定休日についても
ある程度決めておくとよいでしょう。
カフェの場合には、モーニングサービスや、ディナー営業を行うのか、アルコール類の提供をするのか
といった部分で、営業時間がポイントになってきます。
⑤WHY/なぜそういったお店にするのか
なぜそういったお店にするのか、したいのかという目的を明確に説明できるようにすることも大切です。
明確に説明できるようなコンセプトであれば、デザイン会社にも提案しやすくなり、
理想の店舗の実現にも近づいていきます。
⑥HOW/どのように行うのか、価格帯の設定
どのように商品やサービスを提供するのか、どのようにして販売を行っていくのか、
商品の価格帯の設定、接客方法から宣伝、広告方法なども具体的に想定していきます。
(例)
・一人でも入りやすいお店にするための雰囲気づくり、スタッフの接客方法
・SNSを使って話題性をつくり集客に繋げる
・ランチは1000円以内でリーズナブルでも、満足度の高いものに
というように、店舗形態や価格帯についても具体的に検討しましょう。
コンセプトと店舗設計
店舗設計の方向性をつけるためにも、コンセプトを明確にしておくことが必要不可欠です。
「コンセプトに近づけるためにどのような店舗にすればいいのか」という指針にもなります。
そこで、しっかりイメージとすり合わせながら理想形の店舗づくりを実現させるための
パートナーとして力を借りたいのが、店舗設計をサポートしてくれるデザイン会社です。
Rootfor(ルートフォー) では、コンセプトをつくることから
私たちRootforはコンセプトを作るところからお手伝いさせていただいていますので、
店舗の開業が初めての方にも安心してご利用いただけます。
まずは頭の中にある目指すべき理想の店舗について、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
-
ドイツの照明デザイナーであるインゴ・マウラー氏に憧れ、
インテリアデザインの専門学校へ進学。
日本全国の名建築・インテリアデザインを1年間見て廻る旅の中で、
五感で人を感動させることができる空間デザインを仕事とすることを決意。
アトリエ系デザイン事務所・広告制作会社・大手内装デザイン会社を経て、
2019年にRootforを設立。
幅広い業種のブランディング・デザインをお手伝いしてきた実績をもとに、
中小零細企業専門のクリエイティブパートナーとして、日々活動しています。
最新の投稿
- コラム11月 6, 2024生物学から学ぶデザイン
- ニュース10月 26, 2024株式会社スペリアルとのパートナーシップ締結のお知らせ
- コラム10月 24, 2024ブランディングで戦わない戦略を目指そう
- コラム10月 20, 2024植物学から学ぶデザイン